窯元訪問その3/益子焼・大誠窯

coffee cups

こんにちは。
あけましておめでとうございます。
今年もゆっくりとコーヒーが飲める、ゆとりのある日々が続くことを願っています。
さて、僕がコーヒーを飲む時にもうひとつ楽しみにしていることが、「器選び」です。
コーヒーのテイストやその日の気分に合わせてコーヒーカップを選びます。
僕は、それほどモノにこだわりが無いですし、物欲も強くないと思うのですけれど、コーヒーカップだけは別です。お気に入りのカップをいくつも持っていても、しばらくするとまた新しいカップが欲しくなります。
ネット販売や百貨店でも素敵なカップは買えますが、僕は出来るだけ作者の顔が見えるところで購入したいと考えています。焼物の産地に赴いて、窯元さんを訪ねるのも楽しいものです。モノとの出会いは一期一会。グッと来たら、あえての衝動買い!これが醍醐味です。
益子焼
関東で有名な焼物と言えば、まず頭に浮かぶのが益子焼です。益子焼は栃木県芳賀郡益子町周辺で作られる陶器です。益子近辺で採れる土の特性から、ぽってりした厚みのある素朴な風合いが特徴とされています。僕が見る限りでは、窯元や作家によって表現は大きく異なり、多彩な印象を受けます。

益子町観光協会のホームページです (mashiko-kankou.org)

益子までは車があれば東京から日帰りのドライブにちょうど良い距離ですが、あいにく僕は車を持っていませんので今回は長いローカル線の旅となりました。東京方面からですと、JR東北本線、JR水戸線、真岡鐡道を乗り継いで2時間以上かかります。
まあ、急ぐことは無いですし、冬枯れの関東平野の風景を眺めながらのんびり行くことにします。
最後に乗った真岡鐡道は、土日にSLも運行しています。SuicaやPASMOが使えない、ということで乗車券を購入します。


益子駅に到着。正月明け、朝の早い時間ということもあって駅前に人影はまばらです。観光案内所でもらったマップを片手に歩き出します。観光名所やショップはほぼ「城内坂通り」に並んでいます。


数日前に降った雪が凍ったまま残る歩道を歩き出すと、すぐに益子焼を扱うお店が何軒か見えてきます。味のある、いい感じの器屋さんが一件あるだけでも興奮するのに、それが連続して現れるのですから、否応なしにテンションが上がります。何か掘り出し物は無いかと一軒ずつ見て歩きます。
大誠窯
城内通りのほとんどの店を見て回り、僕が特に良いなと思ったのが、大誠窯(だいせいがま)さん。

後で調べたところ、1861年窯開で、伝統的な益子焼の技法を継承している窯元でした。

益子町観光協会のホームページです (mashiko-kankou.org)

通りから少し奥まったところに建つ古民家の店舗の横には登り窯と薪棚が見えます。

売り場に並んでいる陶器は、どれも素朴な重厚感と柔らかな温かみがあり、とても味わい深い印象です。益子に現存する最大級の登り窯を使い、柿釉・糠白釉・黒釉・飴釉・糠青磁釉といった益子伝統の釉薬を用いて作られています。
コーヒーカップは人気があり、窯出しの後、すぐに売れるので今の時期は品物が少ないとのことでした。そんな中、僕が惹かれたのがこちら。


下膨れでぽっちゃりした形がかわいく、滑らかな曲線がカップに添えた左手にしっくりと馴染む感じが良い。少し緑掛かった灰色に茶色が融け込む色合いが美しい。


「寒いけど良かったら外も見てちょうだい」と言われ、登り窯のある作業場を見せてもらいました。


作業場には何故か、合鴨が放し飼いにされています。
「卵を採るんですか?」と尋ねたところ、「ペットなのよ」とおっしゃっていました。
こちらのカップは作業場の棚にひとつだけ残って並んでいたものです。

どっしりとした円柱型のフォルムで、色は全体に先ほどのカップと同様の緑掛かった灰色です。焦げ茶色の飲み口から釉薬で描かれた半円形の文様が特徴的です。


ほとんど迷うことなく、この二つのコーヒーカップを購入させてもらいました。
おまけに、作業場にいた合鴨が生んだ卵をひとつもらいました。ペットと言いつつ、ちゃんと卵は産んでくれるようです。(笑) こちらは卵かけご飯にして美味しく頂きました。
終わりに
身の回りにある色々なものが、何かの縁で自分の手元にやってきます。
手に取るまでの色々なストーリーを思い描くことで、そのものに愛着がわき、大切に使おうという気持ちになれる気がします。

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