椅子取りゲーム/朝の通勤電車にて

Life

こんにちは。
今日は、ちょっと自分でも「せこいなぁ」と思う通勤電車のお話です。
僕は朝夕の通勤に電車を使っています。私鉄の最寄駅から終点まで25分、そこで乗り換えてJRでさらに25分。計1時間近い乗車時間です。
朝、電車に乗る時刻は7時ちょっと過ぎ。この時間帯は通勤客と学生で結構混んでいます。始発ではないので、当然座ることは出来ません。
でも、トータル1時間という、まあまあ長い通勤時間です。朝は少し血圧が低いのか、くらくらすることもあります。出来れば座って行きたい……。
もし、僕が毎日同じ電車に、同じ乗車位置から乗るようにすれば、大体誰がどこで降りるか分かるだろうから、座れる確率はがぜん上がるはずです。しかし僕にはそれが出来ない! 朝食の準備や、洗濯、ゴミ出しなどその日にやらないといけないことが変わると、家を出る時間に10分から20分くらい幅が出来てしまいます。1時間に1本しか電車が来ない田舎なら、絶対に間に合うように家を出るのでしょうが、僕が利用している路線では通勤時間帯だと10分に1本くらいのペースで電車が来るのでつい、時間にルーズになってしまうのです。

<さあ、椅子取りゲームの始まりだ!>
そんな自分の無計画さはさておき、それでも座りたいと思うから、何とか途中で降りそうな人を探します。まあ、一種の椅子取りゲームのようなものです。
電車がホームに滑り込んでくる瞬間からゲームは始まっています。動く電車の窓越しに、どこが空いていて、どこが混んでいるか、どんな人が乗っているのかを見極めます。
電車が止まってドアが開いたら、狙った座席付近に移動します。混んでいるからと言ってドア付近に立ったりしたら一生チャンスは廻ってきません。ゲームにエントリーしていないのと同じことです。
ここからの数秒が勝負です。空いているからといって漫然と立っていてはだめ。座っている人の服装と行動を観察して、途中で降りそうな人の前に立ちます。この時、空間に余裕があれば座っている人2人の間に立つようにします。麻雀で言うところの「両面(りゃんめん)待ち」です。
駅に電車が停まり「この人だ」と思った人が、すっと席を立つ瞬間の快感。心の中で勝利を噛みしめながら、そんなことはおくびにも出さず、ゆっくりとした動作で空いたシートに腰を下ろします。特に、それほど混んでいない時に、まるで、その人が降りることが分かっていたかのようにピンポイントで当たった時は、周りの人から「もしかしてあの人は超能力者なのでは?」と思われているような気分が味わえます。
<途中の駅で降りる人の見つけ方>
では次に、どんな人が途中で降りるのかを見極める方法について書きたいと思います。ひとことで言えば「観察力」が全てです。
まず、完全に寝入っている人はだめ。なんの心配もなく熟睡できるのは終着駅まで降りる心配がないからです。新聞を読んだり、スマホをいじっている人は、寝たくても乗り過ごすわけにはいかないので無理をして起きていることが多いです。
次に見るのは服装。きちっとスーツを着たサラリーマンは避け、出来るだけカジュアルな恰好をした人や作業着を着た人を探します。僕が利用する私鉄沿線には工場や小さな会社が多い、というのがその理由です。制服を着た高校生も分かり易い。さすがに制服を見てどこの高校かまではチェックしていませんが、大抵はそれほど遠くまで行かないものです。
そして、最後はその人の目線や鞄の持ち方など細かい動作を観察します。スマホに落としていた目を上げて、ここはどこだろう?と電光掲示板の方を見たり、持っていた鞄を持ち直す仕草をする人はそろそろ降りる駅が近づいている可能性が高いです。
と、いうようなことを考えながら、今日も僕は狙いをつけた人の前に立ち、つり革を握ってその時が来るのを待ちます。
車掌さんのアナウンスが入り、電車が速度を落とします。目の前に座っている人が目を上げて周りを見渡し、スマホを鞄にしまいました。僕は勝利を確信します。ところがその人は、そのまま目をつむり、睡眠モードに入って行きました……。
隣のサラリーマン風の人が立ち上がり、その人の前に立っていた女性が入れ替わりに座りました。僕は目をつむり、軽く首を横に振ります。世の中、そうそう上手くいくものではない、ということですね。(笑)
こんなことをかれこれ1年ほどやっているのですが、今のところ勝率は6割~7割くらいでしょうか。くだらない話ですが、結構通勤が楽しくなりますし、なにより観察眼が養われます。もし通勤に電車を使う機会があればやってみて下さい。

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