美味しいコーヒーを飲むために2/それ誰の仕事なの?

Life

こんにちは。
美味しいコーヒーを飲むためには、出来るだけリラックスした気分でいることが大切です。好きな音楽を聴いたり、読書や映画鑑賞しながら飲むコーヒーは格別です。そんな有意義な時間を過ごすためにも、出来るだけ悩みごとは無くしたいものです。
今日は会社や学校で誰もが悩んでいるような話題をひとつ取り上げて、私が日頃考えていることを書きたいと思います。ちょっと固い話になりますが、少しでもお役に立てれば幸いです。

それ、誰の仕事なの?
会社や組織の中で仕事をしていると、「それ、誰の仕事なの?」という場面に遭遇することはありませんか? やろうと思えば出来るけど、結構面倒くさいし、その仕事を引き受けたところで大した評価につながるわけでもないし。お互い「やりたくないなぁ」と顔を見合わせて沈黙が流れたり、ひどい時は「お前やれよ」と口論になることも。上司と部下のように力関係が明確な場合はパワハラにつながることもあるでしょう。
個人事業主やフリーランスで仕事をされている方は、全てが自分の責任と判断で進むのでそんなことは言ってられないと思いますが、ある程度の人数が一緒に働く組織ではこの「あいまいな境界上にある仕事を誰が引き受けるか」という問題はよく起こります。特に新規プロジェクトや、突発的なアクシデントでは、ワークフローが明確になっていないことが多く、仕事の区分けや責任の所在があいまいになりがちです。そしてこの問題は当事者たちにとっては結構なストレスになることが多いのです。
この「あいまいな境界上にある仕事」問題は同じ部署の上司・部下という縦の関係にも、違う部署と一緒に進めるプロジェクトにおける横の関係にも起こりえます。


このような「あいまいな境界上にある仕事」問題は次のような場合に起こりがちです。

■その仕事のプロセスの前後に携わるどこの部署や人が担当してもよい事柄である。
■どこの部署の担当者でも出来る内容である。(完全な専門性が伴う仕事ではない)
■手間が取られる割に評価されないので、出来ればやりたくないような面倒な仕事が多い。結果的にどうしてもお互いに押し付けあうことになる。
■どうでも良い仕事なら放っておいても問題無いが、この仕事を進めないと後のプロセスに支障が出るので誰かがやらざるを得ない。

この「あいまいな境界上にある仕事」をめぐる問題を解決するには、二つの異なる立場の視点からこの問題を見る必要があります。一つは実際にその仕事を引き受けるかどうかという立場にある担当者の視点、もう一つはプロジェクトを潤滑に進めて成功させなければならないプロジェクトマネージャーなど管理者の視点です。

担当者の視点
あるプロジェクトで「これは誰の仕事?」という状況になったとします。出来ればその仕事は他の人にやってもらいたいと思った時、あなたはきっぱりと断るタイプですか?それともつい引き受けてしまうタイプですか? 今まで日本の組織においては、後者の方が多い印象があるのですが、皆さんの職場ではいかがですか?
新型コロナウィルスの影響で働き方が大きく変わろうとしています。テレワークが常態化すると、働き方はメンバーシップ型からジョブ型に変わり、仕事の評価基準も変わるだろうと言われています。メンバーシップ型では組織として仕事が円滑に進むことが大切ですので、好き嫌いに関わらず境界にある仕事を引き受けることも多かったでしょうし、みんなが嫌がる仕事を引き受けると評価につながることもあったのです。しかしジョブ型では、個々の仕事の成果をもとに評価を行うことになるので、成果に直接関係ないような仕事は出来るだけやりたくないものです。最近では「断る力の重要性」や、なんでも引き受けてしまう「いい人」でいることをやめようという内容の書籍やYou Tube動画を多く見かけます。担当者の視点では、「あいまいな境界上にある仕事は断るのが正しいという論調が主流になりつつあるように思います。でも本当にそれでよいのでしょうか?

管理者の視点
プロジェクトの進行を管理する立場の人間にしてみれば、この「あいまいな境界上にある仕事」をどうにかして誰かにやってもらい、プロジェクトを円滑に進めなければなりません。自部署内では、特に若い部下たちは仕事を断ることへの抵抗が小さくなっていますし、下手なことを言うとパワハラ上司のレッテルを貼られてしまいます。他部署との交渉にあたる時は組織の内外から交渉能力を問われます。非常に頭の痛い状況にあると言えます。しかし、プロジェクトマネージャーとして、この「あいまいな境界上にある仕事」の重要性をちゃんとスタッフに理解してもらっているでしょうか?

この問題を解決するには
この問題を解決するには、担当者と管理者、あるいは複数の立場の異なる部署間の歩み寄りと、「あいまいな境界上にある仕事」の地位向上が大事になります。それは従来のメンバーシップ型の働き方に戻ろうということでも、お互いに妥協しあうというネガティブな発想でもありません。仕事を受ける立場の人にとっては「あいまいな境界上にある仕事」を取り込むことで自身の存在価値とポジションを得るという考え方を持つことであり、管理する立場の人はその仕事を評価する評価基準を設定し、伝えることで円滑にプロジェクトを進めるということです。
では、仕事を受ける立場の人の「あいまいな境界上にある仕事」を取り込むことで自身の存在価値とポジションを得るとはどういうことでしょうか? みなさんは組織における自身の存在価値ということを考えたことがありますか? あらゆることに通じる話ですが、ポジションを得ることが出来るか=その社会で生き残れるかどうかということです。ポジションを得るには人より優秀な成績を残し厳しい競争を勝ち抜くか、独自の能力を発揮して他者と競争することなく存在できる場を見つけるしかありません。もし皆さんがずば抜けた能力の持ち主であればその能力を買われ、その才能が発揮できる分野のスペシャリストとして生き抜くことが出来ます。しかしもしそうでないなら、誰もやりたがらないジョブを引き受けることで独自のポジションを獲得するのも、したたかに生き残る手段の一つだと思いませんか?
一方の管理する立場の人は、担当者にそういう道があることを知ってもらいモチベーションを持って仕事に取り組んでもらうために、その「あいまいな境界にある仕事」が評価対象となっていることを理解してもらう努力が必要です。そのための評価制度を作り、評定時にその部分を評価していることを担当者に伝えておくことが重要です。

おしまいに
そして何よりも、そのような「あいまいな境界にある仕事」を積極的にカバーしあえる風土のある組織や職場は活気がありますし、きっとその組織のスタッフたちはプロジェクトを成功に導いてくれることでしょう。そして最後はやはりみんなで美味しいコーヒーを飲みたいものです。「全てはこの一杯のためにある。」そう思って明日も張り切っていきましょう!

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